「時間があればやるのですが」。体験にお越しになる方の多くが、そうおっしゃいます。けれど本当の問題は、時間の長さではありません。限られた時間を、どう設計するか。今日は、多忙な40代の方が最小の労力で最大の変化を得るための、トレーニングの考え方を書いてみます。
時間がないのではなく、設計がないだけ
多忙な方ほど、いざ運動を始めると「たくさんやろう」としがちです。しかし、量を増やすほど続かなくなり、続かないほど成果は遠のきます。変化を決めるのは総量ではなく、一回の設計の質です。まずは、やることを増やす発想から離れるところから始めます。
40代は、20代と同じやり方が通用しなくなる時期でもあります。回復に時間がかかり、無理な追い込みは翌日の仕事に響く。だからこそ、少ない回数で確実に効かせる設計が、この年代には合っています。
週2回で十分に変わる、その理由
「週にどれくらい通えばいいですか」と、よく聞かれます。結論から言えば、多くの方にとって週2回が現実的で、かつ十分な頻度です。頻度そのものより、通える頻度を続けられることの方がずっと大切だからです。
| 頻度 | 向いている方 | 設計の要点 |
|---|---|---|
| 週1回 | まず習慣をつくりたい方 | 全身を一度で。欲張らず、回復を最優先にする |
| 週2回 | 多くの会員が選ぶ基準 | 上半身と下半身に分け、一回の質を上げる |
| 週3回以上 | 目標や期限がはっきりしている方 | 部位を分け、回復日を必ず間に挟む |
一回の質を決める、三つの原則
- 01
その日のコンディションから決める
睡眠や疲労を確かめ、その日にやることを決めます。メニューを先に決めて体を合わせるのではなく、体に合わせてメニューを選びます。
- 02
種目を絞る
あれもこれもやらず、その日いちばん効かせたい動きに集中します。数をこなすより、一つを丁寧に。これが多忙な方にいちばん効きます。
- 03
回復までを一回に含める
使った体をその場で整えてから帰る。トレーニングと回復をひとつづきにすることで、翌日に疲れを持ち越しません。

40代の体に、追い込みは要らない
汗だくになるまで追い込むことが「効いた」証だと思われがちですが、それは一つの目安にすぎません。むしろ多忙な方にとっては、翌日に軽く動けることの方が、続ける上でよほど重要です。
以前は休みの日に無理して2時間やって、月曜に疲れを引きずっていました。ここでは45分で終わるのに、翌朝がむしろ軽い。続けられる理由が、やっと分かりました。
毎日やった方が、早く変わりますか?
必ずしもそうではありません。筋肉は休んでいる間に整います。毎日追い込むより、適切な間隔をあけて続ける方が、多くの方にとって無理なく変化につながります。
おわりに
忙しさは、体づくりをあきらめる理由にはなりません。むしろ、限られた時間だからこそ設計が効きます。まずは週2回、一回の質を上げるところから。あなたの生活に合わせた設計を、一緒に組み立てます。
Author

桐生 誠
AURUM ディレクター/フィットネスディレクター
外資系ホテルスパのフィットネスディレクターを経て、麻布十番の完全会員制パーソナルジム AURUM を主宰。多忙な人が「最小の時間で最大の変化」を得るための、質と回復を軸にした体づくりを設計している。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。
体づくりのご相談は、体験セッションで直接お聞かせください。


